※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

しじみでアトピーを軽減(しじみはアトピーに効く)

しじみはアトピーに有効

皮膚が湿疹で赤く染めあがり、ひどい痒みカサカサした状態がつづくアトピー性皮膚炎。
食生活や住環境の変化により発症する人が年々増えており、2014年の調査では全国で456,000人もの患者がいると推定されています。
特に幼児期に発症することが多く、子供にとっては辛い症状です。

しじみはアトピーの症状を緩和する栄養素を豊富に含有しています。
しじみのどんな栄養素がアトピーに有効なのか、詳しくお話します。

アトピーとは

アトピーは本来たんぱく質のアレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)に強く反応する症状を指す医学用語ですが、日本では主にアトピー性皮膚炎を指す言葉です。
アトピーは痒みを伴う慢性的な皮膚炎で、肉眼で分かる特徴的な発疹を発症し、悪化と良化を繰り返す症状です。
乳児期に多く発症し、はじめは顔に現れることが多く、徐々に体幹部や手足に広がります。
成長と共に症状が治まる傾向にありますが、再発すると治りにくい病気です。
幼児期で2か月、その他の年齢で6か月同じ症状が続くとアトピーと診断されます。

アトピーの要因

アトピーの要因として(1)体質的な要因と、(2)環境的な要因に大別されます。

体質的な要因

アトピーが発症する体質的な要因として患者が

  • アレルギー体質であること
  • 皮膚のバリア機能不全であること

が挙げられます。
アトピーは必ずしもアレルギー体質だから発症するわけではありません。
アレルギー体質でなくとも、皮膚のバリア機能が不全だとアトピーを発症します。

アレルギー体質

アトピーの患者の65%が1歳までに、90%が5歳までに発症します。
アトピーの患者本人か、或いは家族が花粉症や気管支喘息などのアレルギー疾患を患っている場合が多く、外部からの異物に対して特定の反応を指示する抗体のIgE(免疫グロブリンE)の血中濃度が高い傾向にあります。
何らかのアレルギー物質に体が過剰反応し、アトピーとして皮膚に症状が現れます。

皮膚のバリア機能不全

皮膚は、私たちの体内の器官を外の環境から守るバリア機能を果たす組織です。
皮膚の最も外側の組織が角質層で、ケラチンを主成分とした平たく薄い角質細胞や汗腺から分泌する皮脂で覆うことで、外部からの異物の侵入や体内の水分の蒸発を防ぎます。
しかし、アトピーの患者はこれらの皮膚のバリア機能が上手く機能せず、皮膚が乾燥したり、細菌やアレルゲンの侵入を許してしまったりするため、皮膚の炎症が発生しやすくなります。

環境的な要因

アレルギー体質のアトピーの場合、周囲の環境にアレルゲンとなる物があると、それに反応して症状を発症します。
例えば、アレルゲンの要因となる卵や牛乳、小麦などの食品、ペットの毛、ダニやその糞、皮膚の常在菌である黄色ブドウ球菌などもアレルギーを引き起こします。

また、皮膚のバリア機能が低下しているため、空気の乾燥や自らの発汗、衣類による摩擦などでも敏感に反応します。
痒さでひっかき傷を負ったり、洗剤で皮膚を洗うと表面の角質層の保護成分がはく離してしまったりすると、更に皮膚のバリア機能が低下するので症状が悪化します。
それ以外にも、疲労やストレスが症状の悪化の原因となる場合があります。

アトピーの対策

アトピーは基本的にアレルギーによって発症している場合は完治が困難ですが、日常生活に支障のない寛解まで症状を軽減することは可能です。

アトピーの対策として

  • アレルゲンに対する免疫系の過剰反応を抑える
  • 皮膚のバリア機能を高める

ことで症状を抑えることができます。

しじみとアトピー

しじみはアトピーの症状を軽減し、皮膚のバリア機能を高める栄養素を多く含有します。
しじみのどの栄養素がどのような効果を発揮するのか詳しく見ていきましょう。

アトピーと炎症

アトピーで痒みを伴う炎症を発症する原因物質が体内のヒスタミンです。

ヒスタミンの作用

ヒスタミンは筋肉の収縮や血管の拡張、血圧の降下、血液中の栄養素やミネラルの分子が血管の壁を通過しやすくなる血管透過性の亢進などの作用があります。
普段は生体の防衛機能を司る肥満細胞や白血球の好塩基球の中で、何もしない不活性な状態で存在しています。

傷や外部からの異物の侵入があると、IgEが橋渡しとなり、肥満細胞や好塩基球からヒスタミンが放出され、ヒスタミンが引き起こす様々な作用で異物を排除しようとします。

アレルギー症である花粉症でくしゃみや鼻水、目のかゆみを発症するのも、IgEとヒスタミンの関係が引き起こす症状です。

アトピーではアレルゲンにより過剰に分泌されたヒスタミンにより、皮膚の毛細血管が拡張し、そこに異物を攻撃する白血球が誘導されるため、その攻撃で炎症を発症します。
またヒスタミンは脳に炎症部の痒みを伝達する作用もあります。

つまり、過剰に分泌されるヒスタミンを抑えれば、アトピーの症状を軽減できます。

しじみとヒスタミン

体内に分泌されたヒスタミンはジアミンオキシダーゼ酵素によって分解され、ヒスタミンが引き起こす症状が沈静化します。

ジアミンオキシターゼ酵素の合成には
ビタミンB6
ビタミンC
マグネシウム
亜鉛

が必要です。

しじみはビタミンC以外の栄養素を多く含有しているので、野菜や柑橘類などでビタミンCを一緒に摂取すると、ジアミンオキシターゼ酵素の合成要素が全て揃い、ヒスタミンの分解を早められます。

ヒスタミンの代謝によりアセトアルデヒドとアンモニアが生成される

また、ヒスタミンを代謝するとアセトアルデヒドとアンモニアが生成されます。
アセトアルデヒドはアルコールを分解する時に発生する毒性の強い物質で、アンモニアも人体には有害な物質です。
これらの物質は肝臓で代謝されて無害化されます。

しじみは肝臓機能を高め、アンモニアを代謝して無毒な尿素にする際に必要不可欠なオルニチンを豊富に含有しています。
しじみのオルニチンで肝機能を高めると、ヒスタミンによる身体の損害を最小限に抑えられます。

皮膚のバリア機能の原理

皮膚のバリアに必要な3つの機能

皮膚のバリアは

  • 天然保湿因子
  • 皮脂と細胞膜
  • 角質細胞間脂質

の3つの機能で保たれていますが、アトピーの場合はこれらが不十分な状態なので皮膚のバリアが機能せず、外の環境に敏感となり炎症を発生します。
また、健康な皮膚は弱酸性ですが、アトピー患者の皮膚は弱アルカリ性に傾きやすく、これが常在菌の黄色ブドウ球菌の繁殖を促進し、皮膚の炎症を悪化させます。

天然保湿因子

天然保湿因子とは角質層の中にあるアミノ酸を主体とした成分で、水分を保持する役割があります。
アミノ酸の他に尿素やミネラル塩類、有機酸などを含み、これらを総称して天然保湿因子と言います。

皮脂と細胞膜

皮脂は皮脂腺から分泌される脂で、汗と共に皮膚の表面を覆い乾燥を防ぎます。
また角質細胞は厚い細胞膜で覆われた板状の薄い細胞で、ケラチンと呼ばれる繊維状たんぱく質で形成され、細胞としてはすでに死んでいる状態です。
表皮をこの死んだ角質細胞の厚い細胞膜で覆うことで、下の組織を守る役割を果たします。

角質細胞間脂質

角質細胞間脂質は表皮で作られ、角質細胞間の隙間を接着剤のように埋める脂肪です。
角質細胞間脂質の約半分がセラミドと呼ばれる脂質で、皮膚の水分の蒸発を防ぐ役割があります。

アトピーで機能不全に陥っている皮膚のバリア機能を正常にするには

  • 皮膚の細胞分裂の正常化
  • 保湿成分の生成

が必要です。

しじみと皮膚の関係

しじみは皮膚の健康を保つ栄養素を多く含有しています。
しじみの栄養素が(1)皮膚の細胞分裂の正常化と、(2)保湿成分の生成に、どのような関わりがあるのか詳しく見てみましょう。

皮膚の細胞分裂の正常化 しじみと皮膚の細胞分裂の関係

アトピー患者の場合、皮膚の新陳代謝が正常に行われず、角質細胞が未成熟なまま表皮まで到達してしまうため、保湿能力に欠け、症状を悪化させます。
しじみには皮膚の健康を保つビタミンB6、皮膚の新陳代謝のため細胞分裂を促進する必須ミネラルの亜鉛が豊富です。

成長ホルモンと細胞分裂の関係

皮膚の新陳代謝には成長ホルモンの分泌が必要不可欠で、成長ホルモンの分泌量が高まると細胞分裂が促進されます。
しじみのオルニチンは成長ホルモンの誘導体として作用するため、成長ホルモンの分泌量が増加します。

また、成長ホルモンは睡眠時に最も多く分泌されます。
しじみに豊富なビタミンB12は体内時計を正常化し入眠を促し、ビタミンB6は睡眠に必要な脳内の神経伝達物質のセロトニンの合成に必要な栄養素です。

これらの栄養素の相乗効果で、皮膚の細胞分裂が促され、皮膚の新陳代謝が正常に機能するようになります。

保湿成分の生成 オルニチンによる保湿成分の生成

角質細胞の主成分であるケラチンの主要成分や、保湿成分である脂質は肝臓で合成されます。
ケラチンは硫黄を含むたんぱく質で、その合成には含硫アミノ酸で必須アミノ酸のメチオニンを肝臓で代謝して非必須アミノ酸のシステインを生産する必要があります。
システインの合成には、しじみが含有するビタミンB6、葉酸、ビタミンB12が必要不可欠です。

また、皮脂は皮脂腺から分泌されますが、その脂質の約60%はトリグリセリドと呼ばれる中性脂肪です。
中性脂肪は肝臓で生産され、VLDL(超低密度リポたんぱく質)によって血流を通じ皮脂腺まで運ばれます。
しじみのオルニチンは肝機能を高める効果があるので、皮膚の保湿成分を効率的に生産できます。

皮脂の分泌を増やす

また皮脂の分泌は男女とも性ホルモンが関係します。
アトピーの患者は皮脂の分泌が少ないので、性ホルモンの分泌を増やすと皮脂の分泌量も増えます。
しじみは性ホルモンの合成や分泌を促進する亜鉛が豊富なので、結果として皮脂の分泌を増やし、皮膚の保湿能力を高めることができます。

まとめ

アトピーは痒みを伴う特徴的な発疹が慢性的に続く皮膚炎です。
アトピーの患者はアレルギー体質か、皮膚のバリア機能が正常に機能しておらず、アレルゲンのある物質や周囲の環境などで症状が発症します。

しじみはアレルギー反応で分泌され炎症を起こすヒスタミンの分解や、皮膚のバリア機能を高めるビタミンB群や亜鉛などの栄養素を豊富に含有します。
特にヒスタミンの分解や皮膚の新陳代謝、皮脂の分泌に肝臓が深く関わっており、肝機能を高めるしじみのオルチニンは重要な役割を果たします。

みそ汁などでしじみを習慣化することで、アトピーの症状を軽減できます。

人気記事-popular column-