しじみでED克服
しじみでEDを改善?
一生SEXがしたいというのが若かりし頃の願望だったけど、年を取るとなかなか立たなくなるのが男性自身。
立つ、立たないで男としての自信にも直結する大問題です。
統計では成人男性の4人に1人は勃起不全、いわゆるEDに悩まされており、しかも年々若年化しています。
しかしEDは本当に加齢だけで諦めなければならない症状なのでしょうか?
実はしじみはEDを克服する鍵となる栄養素を含有しています。
今回はEDの仕組みから、しじみの栄養素の有効性についてお話します。
勃起の仕組
ところで「男は若くて美しい女性に性的な魅力を感じて勃起する」と思っている方は、男性自身の陰茎が勃起する仕組みを理解していますか?
実は陰茎の勃起はとても複雑な仕組みの上で成り立っているのです。
人は視覚や触覚、あるいは想像などで性的な刺激が脳に伝達されると大脳皮質辺縁系視床下部の脳下垂体から性腺刺激ホルモンの黄体形成ホルモンが分泌されます。
このホルモンは男女とも性ホルモンを活性化する役割がありますが、男性ホルモンのテストステロンを分泌する精巣や、女性ホルモンのエストロゲンを分泌する卵巣に直接届くわけではありません。
黄体形成ホルモンは一旦脊髄にある勃起中枢に届けられます。
しかし、この時自律神経である副交感神経が機能しないとうまく勃起中枢まで届きません。
副交感神経が活性化すると人をリラックス状態になりますが、性衝動は脳が活性化している状態です。
SEXの際に焦ると陰茎が勃起しないのは、副交感神経が活性化しないため黄体形成ホルモンが勃起中枢にうまく到達しないからです。
矛盾するようですが、SEX中は副交感神経が優位に働き精神的に安定しリラックスした状態でなければ勃起しません。
陰茎は勃起すると硬くなるからと言って、決して筋肉でできているわけではありません。
陰茎の中は毛細血管が張り巡らさたスポンジ状の海綿体という組織で出来ています。
黄体形成ホルモンが勃起中枢に到達すると陰茎の海綿体に一酸化窒素が放出され、同時に細胞に平滑筋を弛緩させるように指令する「サイクリックGMP(グアノシンモノホスフェート)」と呼ばれる情報伝達物質が増えます。
すると海綿体の筋肉が弛緩して血管が拡張し、陰茎の毛細血管の動脈に血流が流れ込み増加、同時に膨らんだ海綿体が静脈を圧迫し血流が一方向で止まるので、血液が陰茎に充満し勃起します。
陰茎が刺激され射精の瞬間になると一時的に副交感神経から交感神経に切り替わり、精液が尿道に押し出されて放出されます。
勃起障害とは
実際にEDを症状別に分類すると、薬物起因のEDは別として主に2つに分けられます。
心因性勃起障害
器質性勃起障害
心因性勃起障害とはストレスなどが原因で引き起こされる心理的な要因のEDです。
一方器質性勃起障害とは性行為に関わる器官や、ホルモンなどの内分泌系の不具合が要因のEDです。
若い頃のEDは心因性であることが多いのですが、身体機能が衰える中年以降は器質性が増え始め、それが原因で心因性も併発する複合型のEDへと発展します。
EDの患者で器質性勃起障害と診断される方の大部分が高血圧や動脈硬化、肥満、脂肪肝、糖尿病、男性更年期障害などの成人病を抱えています。
これらの成人病は長年の高カロリーな食事と運動不足による基礎代謝の低下により体内に蓄積された脂肪が原因である場合が多く、脂肪が生むコレステロールで血流が悪くなります。
「勃起の仕組」でお話したように、陰茎内は毛細血管が張り巡らされています。
増加したコレステロールでドロドロになった血液が陰茎の毛細血管を詰まらせたり、動脈硬化を起こしたりすると、勃起に必要な量の血液を陰茎に送れず、ついには勃起不全になります。
つまりEDとは陰茎における血流障害です。
また加齢で代謝機能が落ちるとホルモンの分泌量が減り、自律神経も乱れがちになるのでEDになる確率も高まります。
このように器質性のEDの多くは成人病が端を発しています。
こうして見ると勃起に必要な要素は3つに集約されます。
黄体形成ホルモンの分泌
自律神経の正常化
海綿体の毛細血管の拡張
しじみの栄養素とED
しじみは器質性のEDに有効で、実は私たちにとって身近な成人病の原因をしじみの栄養素で除去することでEDの問題も解決に向かいます。
しじみの栄養素でEDを克服できる成分は以下の通りです。
オルニチン
ビタミンB6
ビタミンB12
ビタミンE
亜鉛
オルニチン
オルニチンは遊離アミノ酸の一種で、肝臓の働きを良くすることで世間に知られていますが、他にも様々な効果があり、ED克服では精子の製造や血管拡張作用のある非必須アミノ酸のアルギニンの材料になります。
オルニチンはクエン酸回路でオルニチントランスカルバミラーゼにより遊離アミノ酸のシトルリンに変換されたあとアルギニンに代謝されます。
アルギニンは一酸化窒素を作る作用があり、血管内に一酸化窒素の量を増やし血管を押し広げることで血液の循環がスムーズになります。
またアルギニンは成長ホルモンの合成や分泌を促す作用もあります。
成人病克服のため運動を取り入れる場合に、しじみのオルニチンでアルギニンの量を増やせば成長ホルモンが盛んに分泌され筋肉の量が増え、基礎代謝が上がり、脂肪燃焼効果も高まります。
結果的に血中コレステロールが下がるので、陰茎の毛細血管に血液をスムーズに送り込むことができ、EDが克服できます。
またアルギニンは精液の材料で、精液の半分はアルギニンでできています。
さらにアルギニンが分泌を促す成長ホルモンは細胞分裂に必要で、精巣内の細胞分裂を促し精子の量を増やし、黄体形成ホルモンの分泌で男性ホルモンのテストステロンを生成するライディッヒ細胞の代謝力も高めます。
テストステロンは精子の製造に必要不可欠で、男性の性的魅力や性欲、やる気を高めるのでライディッヒ細胞が活性化すると分泌量も増え、心因性のED克服にも役立ちます。
ビタミンB6
ビタミンB6は三大栄養素の糖質、脂質、たんぱく質の代謝で補酵素として関わるビタミンで、不足すると代謝力が減退し脂肪が増え、血中コレステロールも増加します。
またビタミンB6は神経伝達物質のドーパミンの合成にも必要不可欠です。
ドーパミンは性欲や快楽など欲望に関わる神経伝達物質で、不足するとうつ病やパーキンソン病を引き起こします。
加齢などで衰えたドーパミンの生産を増やすことで性欲ややる気も起こり、心因性のEDを乗り越えられます。
ビタミンB12
ビタミンB12は別名「神経のビタミン」と呼ばれ、神経細胞の合成や修復に関わりがあり、抹消神経を正常化し自律神経を整える効果があります。
器質性のEDの場合、黄体形成ホルモンと自律神経の副交感神経との関わりが重要なので、ビタミンB12で神経系を正常に保つことが鍵となります。
またビタミンB12が不足するとDNAの合成に異常をきたし、精子の製造にも影響をもたらします。
しじみはビタミンB12が特に豊富な食材なので、器質性・心因性のED共に効果があります。
ビタミンE
ビタミンEは脂質の酸化を防ぐ抗酸化作用のある脂溶性ビタミンです。
体内の脂質が酸化すると過酸化脂質に変質し分解が困難になるばかりか、血管内に血栓を作り動脈硬化を引き起こします。
ビタミンEを摂取すると血液中のコレステロールや肝臓の脂肪が酸化しにくくなり、適度な運動を併用することで脂肪燃焼をサポートします。
脂肪が減れば血中コレステロールが低下し、血液の流れがスムーズになるので結果的に成人病が改善されEDを克服できます。
ビタミンEは動植物の脂肪に多く含有される栄養素ですが、しじみは脂肪がほとんどないにも関わらずビタミンEがとても豊富です。
ビタミンEを摂りたいけれど普段の食事で脂肪が気になる方にとって、しじみは最適な食材です。
亜鉛
亜鉛は体内の約300種類もの酵素やホルモン、神経伝達物質の合成に必要な必須ミネラルです。
特に亜鉛は別名「セックス・ミネラル」と呼ばれるほど性機能の維持に必要不可欠で、精子の製造や活性化、前立腺機能維持、男性ホルモンのテストステロンの合成や精力に関わりがあります。
また亜鉛は血糖値を下げるインスリンの合成や、脂質の酸化を防ぐSOD(スーパー・オサイド・ジスムターゼ)酵素を作る際にも必要不可欠なので、器質性EDを引き起こす成人病対策にも活躍するミネラルです。
亜鉛は日本人の食生活で不足しがちなうえ、吸収率も低いので積極的に摂取したいミネラルです。
亜鉛はしじみをはじめとした貝類に多く、しじみは可食部100g当たり2.1mg含有し、これは成人1人当たり1日に必要な摂取基準の30%にも相当する含有量です。
まとめ
EDはストレスや心の問題が起因する心因性のEDと、体の機能の不具合が起因する器質性のEDに分類されます。
器質性EDは成人病による血流障害や加齢によるホルモンの分泌量の低下、自律神経の乱れが原因なので、成人病の予防や改善がED克服の鍵となり、しじみは成人病に対応する栄養素が豊富です。
血行不良にはしじみに多いオルニチンやビタミンEが効果を発揮し、成人病を引き起こす脂肪や血糖値の減少はビタミンB6、自律神経の乱れの調整はビタミンB12が有効です。
そして「セックス・ミネラル」と呼ばれる亜鉛は男性の生殖機能の維持に広範囲に活躍するミネラルで、しじみは非常に多く含有しています。
性欲は若さと気力を保つ何よりの特効薬ですから、しじみを習慣づけることでEDを克服し、いつまでも元気溌剌な人生を謳歌できます。