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肌のターンオーバーをしじみで改善(しじみとターンオーバー)

しじみで若々しい肌を保つ

若い頃は綺麗な肌だったけど、年を重ねるごとに肌の艶はなくなり肌荒れが目立つようになります。
肌荒れの原因は様々ですが、多くの場合は肌の新陳代謝であるターンオーバーの周期が乱れることが原因です。
ターンオーバーは個人差があり、ターンオーバーが若い頃と同じように行われれば肌艶を若々しく保つことができます。
逆に機能が低下しターンオーバーの周期が長くなると、若い人でも古い肌が表面にいつまでも残り、肌荒れが目立つようになります。

実は、しじみには肌のターンオーバーの機能を高め、肌を若々しく保つ栄養素を豊富に含有します。
今回は、肌のターンオーバーとしじみの栄養素の関係についてお話します。

肌の役割

私たちの肌は医学上では皮膚と呼び、外の環境から生体内の器官を遮断して保護する器官です。
肌の機能は主に以下のとおりです。

  • 生体内の保湿と、外部からの水分の遮断
  • 保温
  • 外部からの刺激の感知
  • 外部の有害物質からの生体の保護

肌の構造

外の環境から生体を保護する肌は内側から以下の3層構造で構成され、それぞれ生体を保護するための役割が異なります。

皮下組織

真皮の下にある結合組織で、脂肪細胞で構成され、その間を血管と神経が走り、汗腺と終末神経小体が存在します。
基本的に生体の保温と真皮および表皮に養分を届ける役割を担います。

真皮

真皮の70%はコラーゲンでできています。
その他にコラーゲンを支えるエラスチンと呼ばれる弾性線維、細胞と細胞の間を満たし生体組織を支える細胞外マトリックス、皮膚の水分を維持するヒアルロン酸、そしてこれらの真皮の成分を作り出す線維芽細胞で構成されています。
真皮は皮下組織から届けられる栄養を表皮まで中継するとともに、肌の水分を保持して弾力を保ち外からの衝撃を吸収する役割を担います。
また、真皮が衰えるとシワの原因になります。

表皮

表皮は外部から細菌や有害物質、水分の浸入を防ぎ、真皮の乾燥や外傷から保護する生体膜の役割を担います。
また肌にトラブルが生じた場合の伝達器官も表皮に存在します。
表皮は4総構造で、内側から以下の4つの層に分かれ、それぞれ役割が異なります。

基底層

基底層は基底膜を介し真皮と接着し、基底細胞が細胞分裂することで表皮の基を作り出します。
またメラノサイトがあり、メラニン色素を作り出して紫外線から真皮を守る役割を担います。

有棘層

表皮の中で最も厚く、基底細胞で生まれた細胞が角質化する場所で、実質的に真皮を保護する層です。
また、ウィルスや紫外線、熱などの外部刺激を脳に伝え、免疫系を作動させる抗原提示細胞のランゲルハンス細胞が存在します。

顆粒層

顆粒層は基底層で作られた細胞が細胞死を迎え、角質細胞(ケラチノサイト)となる場所です。
角質細胞は普通の細胞に見られる核や小器官は失われ、細胞としての機能は喪失します。
角質細胞は基底層で作られる新たな細胞に押し出される形で徐々に扁平化していきます。

角質層

角質層はケラチンと角質細胞間脂質で構成され、わずか0.02mmしかありません。
角質細胞が最終的にここで硬質たんぱく質のケラチンとなり、乾燥や温度、細菌といった外の環境の障害から表皮を守るバリアの役目を果たします。
ケラチンは最終的に垢となって表皮から剥がれ落ちます。

肌のターンオーバーとは

通常、肌のターンオーバーと呼ぶのは細胞分裂が盛んに行われる表皮の部分を言います。
肌は外の環境から生体を保護するための組織なので損傷しやすく、そのため新陳代謝の周期が他の器官より早い傾向があります。

真皮までダメージを負うと治りにくい

一方で、真皮の部分は表皮に比べ細胞分裂の速度は遅くなります。
そのため、肌に外傷をおった場合、表皮までの傷であれば傷跡を残さず比較的早く治るのに対し、真皮まで到達している傷だと治りも遅く傷跡が残る可能性があります。
また紫外線で肌にメラニン色素が形成された場合も、表皮までであればターンオーバーで肌色が戻りますが、真皮までメラニン色素の影響が達するとシミとなって残ります。

ターンオーバーの周期は加齢とともに遅くなる

肌のターンオーバーの周期は個人差がありますが、年齢によって異なります。

年代 周期(約)
10代 20日
20代 28日
30代 40日
40代 55日
50代 75日
60代 100日

若いほど周期が早く、加齢を重ねるごとに周期が遅くなります。
また体の部位によっても周期が異なり、体の中心部や顔などは周期が早く、足や手など血行が悪い部分は周期が遅くなります。

ターンオーバーと肌のトラブル

ターンオーバーは早すぎても遅すぎても肌のトラブルになります。
ターンオーバーが早すぎると、角質細胞が未成熟のまま角質層まで押し出されることになり、垢として剥がれ落ちることもできないため、肌を保湿することができずカサカサ肌や敏感肌の原因となります。
ターンオーバーが遅すぎると、傷の治りも遅くなり、メラニン色素で変色した表皮がいつまでも残るのでシミが消えなくなります。
また、古い角質で表皮を保護することになるので、汚れが目立つごわついた硬い肌になります。

ターンオーバーに必要なこと

正常なターンオーバーを行うには、肌に十分な養分を与え細胞分裂を促し、尚且つその周期を正常に保たなければなりません。
正常なターンオーバーには

  • 成長ホルモンの分泌
  • 毛細血管への血流促進

が必要不可欠です。
成長ホルモンの分泌が正常でなければ、表皮の細胞分裂は行われません。
また表皮に細胞分裂に必要な栄養素を届けるためには、毛細血管の血流がスムーズである必要があります。

しじみとターンオーバー

しじみは肌のターンオーバーを正常に機能させる栄養素を豊富に含有しています。
シジミが豊富に含有する栄養素で肌のターンオーバーに有効な栄養素は以下のとおりです。

  • オルニチン
  • ビタミンB2
  • ビタミンE
  • 亜鉛
  • たんぱく質

オルニチン

しじみが豊富に含有するオルニチンは、肝臓で人体に有害なアンモニアの代謝に使われるばかりではなく、成長ホルモンの誘導体としてその分泌を促す作用があります。

肌のターンオーバーと成長ホルモン

肌のターンオーバーには成長ホルモンの分泌が必要不可欠です。
成長ホルモンは加齢とともに減少するため、細胞分裂によって行われるターンオーバーも加齢と共に周期が長くなります。

また、成長ホルモンは睡眠時と運動時が最も多く分泌され、その割合は睡眠時が7割、運動時が3割なので、ターンオーバーは睡眠がとても重要です。
しじみは睡眠を促す神経伝達物質のセロトニンに作用するビタミンB12も豊富に含有し、夕食時にしじみを摂取すると質の良い睡眠が促され、オルニチンの作用で成長ホルモンの分泌が増加するのでターンオーバーが正常に機能するようになります。

ビタミンB2

ビタミンB2は糖質、脂質、たんぱく質の代謝に必要不可欠な栄養素で、不足すると表皮の形成に必要なたんぱく質や表皮の保湿に必要な皮脂の合成ができないため、肌荒れの原因となります。

また、血管や神経系を正常に保つ役割も担うので、ターンオーバーの周期を正常に保つ際にも必要な成分です。

ビタミンE

ビタミンEは脂溶性の抗酸化物質で、体内の脂質を活性酸素から保護する役割を担います。
血液中に脂質であるコレステロールが多くなると血液がドロドロになり、毛細血管の血流が悪くなり肌までターンオーバーに必要な栄養が十分に届かなくなります。
ビタミンEを摂取すると、ドロドロの血液がサラサラの血液になるので毛細血管まで血の流れが改善し、基底層の細胞分裂で必要な栄養を届けることが出来るようになります。

亜鉛

しじみが豊富に含有する亜鉛は、細胞分裂の際に必要なDNAの合成やたんぱく質の合成に関与する必須ミネラルです。
また神経系や免疫系、循環器系を正常に保つなど様々な役割を果たします。
また、亜鉛はメラニン色素の代謝にも関与し、不足すると表皮の細胞分裂の速度が遅くなるばかりか、シミも消えなくなります。

たんぱく質

しじみの身は良質な肌の形成に必要なたんぱく質の塊です。
その中でも肌の形成に必要なのは含硫アミノ酸のメチオニンとシステインで、これらのアミノ酸がないと表皮のケラチンを作ることができません。
しじみのたんぱく質はこれらの含硫アミノ酸が非常に豊富です。

まとめ

肌のターンオーバーは肌の若さと健康を保つために必要な生理現象です。
しかし、加齢によりターンオーバーの周期が遅れたり、正常に作用しなくなったりすると肌荒れやシミの原因になります。

しじみは肌のターンオーバーを正常に保ち、機能を改善する栄養素を豊富に含有し、オルニチンやビタミンB2、亜鉛が表皮の細胞分裂を活性化し、ビタミンEが毛細血管の血流を改善するので表皮の細胞分裂に必要な栄養素を十分に届けることができます。

また、しじみのたんぱく質はケラチンの材料になる含硫アミノ酸が豊富なので、肌を効率よく作ることができます。

肌のターンオーバーは毎日行われているので、みそ汁で毎日摂ることができるしじみは肌の健康に最適な食材です。

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