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しじみとカルニチンで脂肪燃焼(しじみとカルニチンの関連性)

しじみとカルニチンの嬉しい関係

みなさんカルニチンという栄養素をご存知ですか? カルニチンは羊のラム肉や牛肉に多い栄養素で、脂肪燃焼に効果があるのでダイエットや筋トレが必要なアスリートがサプリメントで好んで愛用している成分です。

しじみが含有する栄養素はカルニチンと様々な部分で深い関わりがあり、カルニチンが持つ脂肪燃焼効果を高める力があります。
今回はしじみとカルニチンで如何に効率よく脂肪を撃退できるのかお話しします。

カルニチンとは

カルニチンはビタミンと同じような作用を持つビタミン様物質のアミノ酸です。
体内で必須アミノ酸のリシン(リジン)とメチオニンを合成して生産できるので必須アミノ酸には含まれません。
カルニチンは人体におよそ20gあると推定され、そのほとんどが筋細胞内にあります。

カルニチンの種類

カルニチンはいくつか種類があり、特に役割を果たさないD-カルニチン、胃薬として使用されるDL-カルニチン、プロピオン酸血症など非常に稀な病気の治療に使われるレボカルニチン、そして脂肪燃焼に効果があるのがL-カルニチンです。
一般に健康食品などで話題になるのはL-カルニチンです。

L-カルニチンの役割

L-カルニチンの主な役割は2つです。

長鎖脂肪酸の誘導体

カルニチンはエネルギーを生産するミトコンドリアに脂質を誘導する役割を担います。
脂質と言っても炭素を2~4個しか持たない短鎖脂肪酸、5~12個の中鎖脂肪酸、12個以上の長鎖脂肪酸の3種類があり、L-カルニチンが誘導するのは長鎖脂肪酸だけです。
中鎖脂肪酸以下はミトコンドリア内膜を単独で通過できるのでL-カルニチンの力を必要としません。

脂肪酸はそのままではミトコンドリア内に入ることができません。
まず脂肪酸アシルCoA に変換された後、カルニチンと結合して「アシルカルニチン」となることでミトコンドリア内に入ることができます。
その後ミトコンドリア内でもう一度アシルCoAとカルニチンに分解され、アシルCoAを材料にアセチルCoAを取り出すβ酸化が行われ酢酸まで分解されます。
取り出されたアセチルCoAがミトコンドリアのクエン酸回路でエネルギーになります。
つまり、L-カルニチンは脂肪酸をミトコンドリア内のエネルギー代謝に誘導するので、脂肪燃焼に効果を発揮する成分です。

神経伝達物質の増加促進

体内で生産されるL-カルニチンの中で1割はアセチル-L-カルニチンの形で存在します。
アセチル-L-カルニチンは記録や学習に関係の深い神経伝達物質のアセチルコリンと構造が似ており、脳への異物の侵入を防ぐ血液脳関門を通過してアセチルコリンの量を増やす効果があります。
アルツハイマーの初期症状で進行が早い場合は、アセチル-L-カルニチンを経口摂取すると認知や記録が改善することが分かっています。

加齢とL-カルニチン

L-カルニチンも加齢で減少することが知られています。
20代を100とした場合、60代でL-カルニチンは約60%、アセチル-L-カルニチンに至っては40%まで減少します。

またL-カルニチンの減少と時を同じくして脂肪を燃焼するミトコンドリアも減少します。
ミトコンドリアが減少すれば脂肪が燃焼されないので年を取るごとに肥満になりやすくなります。
ラットによる実験では高齢のラットにL-カルニチンと抗酸化物質のリポ酸を投与するとミトコンドリアの減少を抑制する効果が確認されています。
さらに100歳以上の超高齢者は血中のL-カルニチン濃度が高いことが知られ、体内でL-カルニチンの生産が正常であれば脂肪を原資としたミトコンドリアのエネルギー生産も正常に行われるので、年を取っても生体に活力を与えられると考えられます。

カルニチンの生産

カルニチンは主に肝臓と腎臓で、リシンとメチオニンを基に作られます。
他にもビタミンCやビタミンB6、ナイアシン、鉄が必要です。
人体にあるカルニチン20gに対し、1日に生産されるカルニチンは僅かに10~20mgととても少量です。
肝臓は加齢とともに機能が低下するので、L-カルニチンの生産量も減少し、エネルギーを生産するミトコンドリアの減少に拍車がかかります。
脂肪の燃焼が行われなくなるばかりか、糖質やたんぱく質でのエネルギーの生産もままならなくなるので疲労が蓄積しやすくなり、老化も早まります。

L-カルニチンの経口摂取

脂肪燃焼に必要な成分なのでL-カルニチンは体内で合成できますが、食事やサプリメントで経口摂取も可能で腸管から吸収されます。
体内で1日に生産されるカルニチンは僅かなので、カルニチンの多い牛肉や豚肉であれば100gで1日に生産されるカルニチンの量を補えます。
またカルニチンを過剰に摂取したとしても、血中のカルニチン量を調整するため腎臓から尿として排出されます。

しじみとL-カルニチン

しじみはL-カルニチンを生産する肝臓に働きかけ、加齢による機能低下を補完する栄養素を多く含有します。
しじみの栄養素でL-カルニチンと関係する栄養素は
L-カルニチンの生産では
オルニチン
ビタミンB6

神経伝達物質のアセチル-L-カルニチンでは
ビタミンB6
ビタミンB12
亜鉛
です。

しじみとL-カルニチンの生産

しじみが含有するオルニチンは肝機能の低下を招く有毒なアンモニアを無害な尿素に代謝する尿素回路に関わる栄養素です。
加齢でアンモニアの代謝機能が低下した肝臓に働きかけアンモニアの無毒化を早めることで肝臓が持つ他の機能も回復します。

また、しじみはL-カルニチンの合成に必要な成分の中で、ビタミンB6と鉄を多く含有します。
L-カルニチンの生産能力が回復すればミトコンドリアの減少も治まり、脂肪燃焼能力の低下も防げます。

しじみとアセチル-L-カルニチン

アセチルコリンは副交感神経や運動神経の末端から放出される神経伝達物質です。
しじみは俗に「神経のビタミン」と呼ばれるビタミンB12が豊富です。
ビタミンB12は末梢神経を修復し、自律神経を整える役割があり、アセチル-L-カルニチンで増えたアセチルコリンの働きをスムーズにします。

またしじみのビタミンB6や亜鉛は神経伝達物質の合成に関わる栄養素なので、アセチル-L-カルニチンによるアセチルコリンの生産促進作用をサポートし、認知症予防に役立ちます。

まとめ

ダイエットで人気のあるカルニチンとはL-カルニチンのことで、長鎖脂肪酸をミトコンドリアに誘導しエネルギーに変えるアミノ酸です。
また神経伝達物質であるアセチルコリンの生産にも関わりがあります。
加齢によるカルニチンの減少とミトコンドリアの減少には密接な関係があり、ミトコンドリアが減少すると脂肪がエネルギーに変換されず脂肪が蓄積し肥満になります。

カルニチンは肝臓や腎臓で生産され、しじみのオルニチンが肝機能の低下を防ぎ、ビタミミンB6や鉄がカルニチンの合成に使われます。
また、しじみのビタミンB6やB12、亜鉛は、アセチル-L-カルニチンが生産促進に関わる神経伝達物質のアセチルコリンの合成や作用に密接に関わります。
しじみとL-カルニチンを上手に活用することで、加齢による脂肪燃焼の低下や認知症の進行を抑制できます。

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