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しじみのみそ汁は健康への近道(しじみの味噌汁のメリット)

しじみのみそ汁は健康に良いのか?

みそ汁の具の定番であるしじみ。
しじみは美味しい出汁が出るだけではなく、最近では疲労回復や二日酔いに効果がある健康食品としても注目を浴びています。
ところで、しじみをみそ汁にすると、栄養的にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
今回は、しじみとみそ汁の関係についてお話します。

みそとは

みそは主に大豆を主原料とした発酵食品です。
米、麦、大豆などコウジカビを繁殖させる素材によって、味や種類が異なります 発酵により、たんぱく質が豊富な大豆はアミノ酸に分解され、旨味成分が増すばかりではなく、消化吸収がされやすくなります。

みその栄養素は?

全国的に多く食される米みそで見た場合、
たんぱく質
ビタミンB群
ビタミンK
が豊富です。
また、必須ミネラルも豊富で塩分であるナトリウムをはじめ、各種含有していますが、厚生労働省が定める栄養素の摂取基準で見た場合、


モリブデン
の含有量が非常に多い食品です。
また、悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールを下げるω3系脂肪酸や、腸をきれいにする食物繊維も豊富です。

さらに、みそ独自の栄養素として

効果
イソフラボン 女性ホルモンのエストロゲンの代用として作用
サポニン 腸でのブドウ糖の吸収や、脂肪の蓄積を抑制
レシチン 動脈硬化やアルツハイマー病の予防
コリン コレステロールを抑制し、神経伝達物質の原料となる

を、含有します。

しかし、皆さんもご存知のように、みそは塩分が多い食品です。
一般的にみそ汁1杯あたり1.5gの塩分を含有します。
塩分さえ気を付ければ、みそは体にとても良い食品です。

しじみとみそ汁を一緒に摂るメリット

しじみは肝臓に働きかけ、疲労回復に効果を発揮するオルニチンや、ビタミンB群、鉄や亜鉛といった各種ミネラルが豊富な食品です。
しじみをみそ汁にすると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。

ビタミンB群が無駄なく摂れる

しじみも、みそもビタミンB群が豊富な食品です。

ビタミンB群の役割

ビタミンB群は体内で補酵素として糖質、脂質、たんぱく質を代謝し、エネルギーの生産や、体の各器官に必要なアミノ酸やたんぱく質の合成に関与します。
ビタミンB群が不足すると、エネルギーの生産や、体に必要な物質が生産できなくなります。
そのため、脂肪が蓄積して肥満になったり、体調不良を起こしたりします。

ビタミンB群は水溶性ビタミンです。
調理などで水を使うと、食材のビタミンB群はその水に溶け出してしまいます。
みそ汁は溶け出したビタミンB群を、汁ごと余すことなく食すことができるので、しじみのみそ汁はビタミンB群の摂取にとても良い調理法です。

旨味が増す

旨味とは

わたしたちの舌は、甘味、塩味、苦味、酸味、旨味の5つの味覚を感知します。
その中で旨味は、舌にある味覚を感知する味蕾がアミノ酸のグルタミン酸をキャッチすることで旨味を感知します。
グルタミン酸が多ければ多いほど、旨味を感じるかと言えばそうではありません。
舌はアミノ酸、核酸、有機酸の3種類を旨味として感じます。

実は、舌はそれぞれ単独で感じるよりも、2種類以上混ざった方が、旨味を倍以上に感じます。
しじみも、みそもアミノ酸のグルタミン酸が豊富です。
一方、しじみには貝類に多いコハク酸という有機酸も豊富です。
しじみとみそを一緒にすると、旨味が倍増します。

しじみとみそ汁の相乗効果

しじみをみそ汁として摂取すると、健康を保つために非常に良い相乗効果を発揮します。
しじみのみそ汁で発揮される健康効果は、主に以下の4つです。

  • 二日酔いによる疲労の回復
  • 動脈硬化の予防
  • 脳の老化防止
  • 造血効果

それぞれ、しじみとみその栄養素がどのように作用するのか、詳しく見てみましょう。

二日酔いの疲労回復

二日酔による疲労が起こる仕組み

アルコールを摂取すると、体はアルコールを有害な物質と認識し、血液で肝臓に運び無毒化します。
アルコールを肝臓で代謝すると、非常に毒性の強いアセトアルデヒドが生産されます。
肝臓はアセトアルデヒドを最終的に水と二酸化炭素に代謝して無毒化しますが、その際に肝臓の機能はアセトアルデヒドの無毒化に集中します。
この間、肝臓の他の機能が低下し、血液で運ばれてくる有害なアンモニアの処理もおろそかになります そのため、アンモニアが血液中に充満し、細胞を麻痺させます。
更に、肝臓でエネルギーの生産も低下するため、二日酔いによる疲労の原因となります。

しじみのオルニチンは、肝臓でアンモニアの無毒化に必要不可欠な栄養素です。
しじみでオルニチンを摂取すると、アルコールの代謝で機能が低下した肝臓のアンモニアの処理能力を高めます。
これにより、血中のアンモニアの処理も進み、肝臓のエネルギー生産も向上するため、疲労回復が早まります。

アルコールを摂取すると、利尿作用が高まり、体内の水分が不足するばかりか、必要以上にミネラルも排出してしまいます。
しじみもみそもミネラルが豊富で、しかもみそ汁にすることで水分も補給できます。

さらに、みそは古くからスタミナ食と言われるように、大豆のたんぱく質が発酵により既にアミノ酸に分解されているので、消化吸収の良い食品です。
アミノ酸もエネルギーを生産するクエン酸回路でエネルギーに代謝できるので、二日酔いによる疲労回復が早まります。

動脈硬化の予防

動脈硬化が起こる仕組み

動脈硬化は、肝臓でLDL(悪玉)コレステロールが過剰に生産され、血管内でそれが付着し、酸化して過酸化脂質となり血栓を作るのが原因です。
肝機能が衰えると、食物として吸収した栄養素のエネルギー代謝能力も低下します。
エネルギーに変換できなかった栄養素は、脂肪として肝臓に蓄積します。
これによりLDLコレステロールの生産が増え、動脈硬化のリスクが高まります。

しじみとみその栄養素は、多方面から動脈硬化を予防します。

しじみの栄養素と動脈硬化予防

肝臓は様々な役割のある器官で、肝臓内にアンモニアが増えすぎると、肝臓の他の機能も麻痺し低下します。
しじみでオルニチンを摂取すると、肝臓のアンモニアの処理能力が高まります。
これにより、肝臓の他の機能も活性化するので、糖質や脂質のエネルギー代謝が高まり、LDLコレステロールの生産を抑制します。

また、しじみに多いビタミンB2は脂質の、ビタミンB6は三大栄養素のエネルギー代謝に補酵素として関わる成分で、これにより肝臓の脂肪蓄積を抑制できます。
さらに、しじみに豊富なビタミンEは脂溶性の抗酸化物質で、LDLコレステロールに侵入して過酸化脂質になることを防ぎ、血液をサラサラにする効果があります。

みその栄養素と動脈硬化予防

みそが含有するレシチンは水と脂質を乳化する作用があります。
乳化とは本来混じり合わない水と油を融合させる作用で、血管に付着した脂肪を血液中の水分と乳化させ、血管壁から引き離す効果を発揮します。

またみそに含まれるコリンは肝臓で脂質の代謝に関与する栄養素で、日本では摂取基準の栄養素に含まれませんが、海外では必須栄養素に加える国もあります。
コリンを摂取するとLDLコレステロールの生産を抑制できますが、これにはビタミンB12と葉酸の作用が必要です。
しじみはビタミンB12が非常に豊富で、葉酸も含有しているので、コリンの脂質代謝の作用を十分に発揮させることができます。

さらに、みそに多いω3系脂肪酸がLDLコレステロールを下げ、血液をサラサラにしてくれる効果を発揮します。

しじみのみそ汁で脳の老化予防

しじみはビタミンB12が非常に豊富な食品です。
ビタミンB12は「神経のビタミン」とも呼ばれ、脳の神経細胞の修復に必要不可欠な栄養素です。

また、しじみに多い必須ミネラルの亜鉛は、脳の記録に関わる海馬に必要不可欠な成分です。
亜鉛が不足すると脳内の神経伝達系の調節が不調になり、学習記録障害や感覚障害を引き起こします。

しじみの亜鉛含有量

しじみは亜鉛を可食部100gあたり2.1mgも含有し、これは成人男性が1日に必要な摂取基準の30%に相当します。

また、みそのレシチンは「脳の栄養素」と呼ばれ、脳の神経細胞を覆うリン脂質の重要な構成成分です。
レシチンが不足すると、リン脂質が不足し、神経細胞が傷つきやすくなり、アルツハイマー病の原因となります。

みそのコリンは、脳内の神経伝達物質であるアセチルコリンの原料となる成分です。
脳内でアセチルコリンの生産が低下すると、記録障害や睡眠障害、イライラなど精神状態が不安定になります。

しじみのみそ汁は、脳の老化防止にとても効果のある食べ方です。

で造血効果を高める

ヘモグロビン不足は貧血を引き起こす

体内で酸素を運ぶ重要な役割を果たすのが、赤血球の主成分であるヘモグロビンです。
ヘモグロビンが不足すると、悪性の貧血症を引き起こします。
ヘモグロビンの合成には必須ミネラルの鉄が必要です。
ところが、鉄は体内に吸収され難いミネラルなので、積極的に摂取が必要な栄養素です。

しじみも、みそも鉄が非常に豊富な食品です。
さらにヘモグロビンの合成には、たんぱく質、ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12が必要不可欠です。
しじみもみそもたんぱく質が豊富で、しかもしじみはビタミンB12も非常に豊富なので、効率よく体内でヘモグロビンを合成でき、貧血を予防できます。

まとめ

しじみのみそ汁は、しじみの最もポピュラーな料理です。
しじみのみそ汁は、単に出汁が出て美味しいばかりではありません。
しじみのオルニチンやビタミンB12、みそのレシチンやコリンなどの栄養素により、二日酔いによる疲労回復や、動脈硬化の予防、脳の老化防止など、様々な効果を発揮します。
また、しじみもみそも、水溶性ビタミンのビタミンB群が豊富なので、汁ごと摂取できるしじみのみそ汁は非常に理想的な料理です。

しじみも、みそも古くからスタミナ食として愛されている食品です。
毎日のしじみのみそ汁で、疲れ知らずの健康的な体を手に入れてください。

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